第2次世界大戦後の日本社会が復興していく中で、人々の働き方についての制度が確立されてきました。労働基準法が制定され、労働保険・社会保険制度の福利厚生も充実したものとなってきた過程で、中小企業の人事労務担当部門を外部の専門家が支援する、という目的で誕生しました。
ところが現在の社会では人々の働き方が多様化し、かつ、労働・社会保険諸法令が整備されつつも、複雑化しているのが現状です。特に中小企業の人事労務管理においては、その複雑化した制度に対応していくのが困難になってきているケースがあります。
企業を経営する上で欠かす事のできない重要な要素は「金」ですが、その「金」を生むのが「人」です。とくに、現在の社会では、企業に利益をもたらす人、つまり労働者に関する複雑な問題を解決することが求められています。
現在の中小企業で起こっている問題点の、ほんの一部です。
A) 労働保険・社会保険の手続き業務に追われていて、時間がなくなる。
B) 法律の改正が多いので、知識の習得が追いつかない。
C) 給与計算業務に時間をとられる。
D) 労働時間管理が分からない。
E) 労働基準監督署から指導を受けたが、対応が分からない。
F) 安全衛生管理や労働災害を防止する方法を考えたい。
G) 従業員教育を行ないたいが、方法が分からない。
H) 給与制度や退職金制度を改正したい。
まだまだありますが、中小企業の問題点だけではなく、益々複雑化している「年金制度」
「労働関係のトラブル」にも対応できます。
委託するメリット | 具体的に何を委託するか |
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時間の節約ができます。よって、経営に専念できます。 | 労働保険の手続き [年度更新・雇用保険の届出等] 社会保険の手続き [算定基礎届・健康保険の届出等] 給与計算業務 |
毎年、改正される法律に対応できます。 | 手続き業務全般 就業規則の改正 給与計算業務 労務管理の相談 帳票・台帳の管理 |
労働環境が整えられ、効率的な労務管理ができます。 | 労働時間管理の改善 [変形労働時間制・みなし労働時間制の導入] 就業規則の見直し |
行政官庁の対応を任せられます。 | 是正勧告による改善 労働災害防止の対応 監査の立会い |
会社の法令遵守(コンプライアンス)の向上が図れます。 | 就業規則の作成 安全衛生管理体制の整備 労働時間管理 法令に則した帳票・台帳の管理 |
労働関係のトラブルを防止、解決に対応できます。 | 就業規則の作成 労働組合争議の介入 あっせん代理 |
専門的な事項の相談に応じます。 | 助成金の申請 労働保険、社会保険の不服申立て、審査請求 定年延長、再雇用制度の導入 給与、退職金制度の改正 従業員教育や人事考課制度の導入 |
年金のしくみが分かりやすくなり、面倒な手続きを代行します。 | 年金相談 年金請求手続 [老齢・障害・遺族年金の請求等] |
高齢化社会を迎え、多様化する労務管理において、中小企業の「人事労務」の管理基盤を整える必要性があります。その「専門家」としての「社会保険労務士」は、中小企業の安定した経営を支えるサポーターとして、また、従業員が安心して働ける環境づくりのノウハウを提供します。
また、年々増え続ける「労働関係トラブル」にも対応できる「特定社会保険労務士」が誕生しました。
企業は人なり、の意味を文字通り実感させてくれる頼りになる存在、それが社会保険労務士の姿です。